純情ロマンチカ59話の感想です。雑誌エメラルド最新話で29巻のネタバレ感想なのでお気をつけください。

大学の同級生女子に告白されるというビッグイベントが発生し、初めての体験に内心嬉しく思う美咲。人生初の出来事に浮かれ気味です。

いっぽうウサギさんのほうは、婚約者という女性と会い、はっきりとその気がないことを伝えます。女性のほうも理解のある人ですぐに受け入れてくれました。前回の復習はこちら。

純情ロマンチカ29巻58話 ネタバレ感想

それでは以下、中村春菊先生の「純情ロマンチカ」59話の感想です。ネタバレにご注意ください。

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純情ロマンチカ59話 感想 ネタバレあり


告白されたことに浮かれている美咲


「結局これはどうなったんだ?」

美咲が同級生から告白と同時にもらったチョコを手に、圧をかけてくるウサギさん。

当然断る予定の美咲ですが、次の日は大学で彼女に会えずじまい。だから告白の返事もできずにいました。

「ウサギが心配しなくてもちゃんと断るから心配すんな!」

今思い出しても夢だったのではないかと考える美咲ですが、告白されたのは紛れもない事実です。

とりあえずチョコのお返しは用意してみたけれど、断るのにこれを渡していいのか迷っているところなのでした。

(それにしても、なんかちょっともったいないなあ…)

美咲的には、別に二股をかけるとかではなく、予想外の展開すぎて単純に驚いているだけなのです。

(こんな事初めてだし、少しくらい嬉しく思ったって仕方ねーじゃん!)

彼女がくれたチョコと一緒に同封されていた封筒には、美咲を好きになったきっかけが丁寧につづられていました。

普通にしていただけの自分の姿を見て好きになってくれたことが、美咲は素直に嬉しかったのです。

でも告白を断ることを思うと気が重くて…


(そういや俺がウサギさんを好きになったきっかけって何だったっけ?)

最初はなぜこんな人が兄の親友なんだ?と思っていた美咲。しかし兄が結婚報告をウサギさんにしにきた時が、一番最初のきっかけだったのでした。

あれから4年。いろいろあったけれど、それでも今も一緒にいて、ウサギさんは相変わらず美咲を好きだと言ってくれています。

今は美咲のほうも、前よりもはっきりと好きだと思っています。もちろんこれからも。

(今さらだけど、俺自分が思っている以上にウサギさんのこと好きかもしれないな)

だからこそ、彼女には誠実に断ろうと思っていました。それでもやっぱり、少しでも傷つけてしまうのだろうなと思うと気が重い美咲です。

一度ウサギ兄と話し合うつもりのウサギさん


断った際、言葉を選んだつもりでしたが彼女には泣かれてしまいました。でも結局は、チョコのお礼のお菓子は受け取ってもらえて、最後は彼女にお礼まで言われたのです。

(よく考えたら俺、これまでも一応好きだと言われたことはあるんだよな)

すべてウサギさんがらみの人達ですが、美咲は好意をもってくれた人すべて同じように断ってきました。

(やっぱ同じように傷つけてるんだよなあ…)

やはり何かを断るというのは、美咲にとってはあまり得意なことではないのです。

ウサギさんがホテルに行った時、大学でウサギ兄に合ったことを伝える美咲。いろいろ調べて教えてくれたウサギ兄に、婚約者とのことを報告しようとしました。

しかしウサギさんに止められます。

「一度あの人とは話しておいたほうがいいと思っていた。父の動きが見境いなくなってきているからな」

ウサギさんは、美咲にも宇佐見グループの後継者について考えを伝えます。

ウサギさんは後継者についてはずっと断り続けてきたのに、ウサギ父は、今回の見合いの件で一族以外の他人まで巻き込んでの強行突破に出ました。

「どうも父の行動がおかしい。焦っているようにも見える。だからこれで終わらないのではとも思う」

「え、ウサギ父また何かしてくるかもなの?」

「分からん」

ウサギさんはウサギ兄が宇佐見グループの後継者に適任だと思っています。ウサギさんよりもずっと長い間、宇佐見グループに深くかかわってきたからです。

「すべてを放棄している俺とどちらが良いのか、客観的に見て分かりきっている」

美咲は、ウサギさんが意外とウサギ兄の手腕を認めていることに驚きました。

「宇佐見グループがどうなろうとどうでもいいのが本心だが、あの人はお前の味方になってくれているようだし、その点は認めてやってもいいと思っている」

宇佐見家の直系を後継者にしたいウサギ父


さっそくウサギ兄を呼び出すウサギさん。超高級ホテルのラウンジで向かい合う兄弟は、なんともいえない異様な雰囲気をまとっていました。

「やはり父の行動については、お前もおかしいと思っているんだな」

「ええ。身内だけならまだしも、第三者を巻き込むのは関心しない」

「しかも会社がらみだ。それだけ焦っていると言うべきか」

「ええ」

ウサギ父の行動に疑問を持っているという点で、兄弟共に意見が一致します。

「さて、それでお前が言う後継者に私をという話だが、私には無理だ」

「なぜ?」

「私は宇佐見家の血を引いていない。だからこのグループで自分がその立場に就くことはあえない。お前の気持ちは嬉しく思う。だがおそらく父は私にそれを与えないだろう」

父のそばで仕事をしているウサギ兄には、それがよく分かっているのです。

「周囲が私を推したとしても、父が私を後継者に選ぶことはないだろう。父は宇佐見家の直系、つまり自分の妻の血を引くお前に継がせたいんだ」

「心底くだらない。いったい何時代だと思っているのか…」

ウサギさんは、時代錯誤な父の考えに深くため息をつきました。

ウサギ母への罪の意識があるウサギ父


「これは私の想像でしかないが、父は義母への贖罪のためにお前を後継者にしようとしているのではないだろうか」

ウサギさんとしてもそれを考えたことはありましたが、父に限ってそれはないと思っていました。

「母の事を気にかけていれば、今の二人の関係はああはなっていない」

「いや、だからこそだ。父は義母と結婚する前から私の母と付き合い、捨てることもせず別れもしなかった。そしてお前より先に私が産まれ、母が亡くなり私を宇佐見家に入れた」

ウサギ父は、ウサギ母と結婚する前からウサギ兄の母親と関係をもっていました。妻であるウサギ母が胸中複雑になるのは当然です。

「父のそばで仕事をするようになって、父が持つ義母への後悔を感じることは多々あった。まあいつも父の一方通行で義母には相手にされていなかったが」

しかし、それが本当なら、単純に周囲が巻き込まれているだけです。

「ならこの騒ぎも、母の血を継ぐ俺を後釜に据えることが、母のためになると思ってやっているという事ですか」

「おそらくは」

「馬鹿か!」

思わず大きな声を出すウサギさん。ウサギ兄も「確かにバカバカしい話だな」と共感するのでした。

お前にそう言われるのは悪くない。


ウサギさんは改めて兄に自分の意思を伝えます。

「この先何があろうと宇佐見グループを継ぐ気はありません。そもそも俺はあなたが継ぐものだと思っていた。血縁や本家ということを無視しても、これまでグループ内で積んだあなたの実績を見れば、跡を継ぐことに反対する者はいないはずだ。そう水樹からも聞いている」

「随分と買いかぶられたものだ」

「事実でしょう」

ウサギ兄は、これまで身を粉にしてがむしゃらに宇佐見グループのために働いてきました。しかしそれは、誰かに認められるためではなく自分自身のためです。

「だから他人の評価など正直どうでもよかった。ただ、お前にそう言われるのは悪くない」

ふと表情がやわらぐウサギ兄。

「秋彦、お前は高橋君に出会って本当にいい方向に変わったな」

「自分が一番それを自覚しています」

「私も彼のおかげで変わる事ができたからな。分かるよ」

ウサギ母が突然の訪問!


いっぽうその頃、ウサギ宅にはウサギ母が鎮座していました。

(どうしてこうなった!?)

美咲はどうしていいか分からずに、とりあえずお茶などを出していました。

(というか勝手に家に入れたの絶対にまずいよな!?でも止められなかったんだよ!!)

バイトが終わって帰宅する時に、いきなりウサギ母が現れたのです。

驚いて理由を聞くと、セバスに買ってもらったチョコが気に入って自分で買いに来たとか。どこにでも売っている庶民的なチョコですが、どうもウサギ母は、美咲のバイト先のコンビニでしか売っていないと思ったようです。

慌ててウサギさんに電話して助けてもらおうとする美咲ですが、あいにくウサギさんは兄と対峙中で、電話がつながりません。

「随分とささやかなお家なのね。2人でこれでは手狭では?あら2階もあるのね」

ウサギ母はさっさと2階へ上がっていきます。

「あ、そうですけど、あのすみません勝手には…」

あわてて止めようとしますがウサギ母は聞いているのか聞いていないのかずんずん進んでいきます。

「あっだめです!特にそこは…あぶない!!」

部屋に興味をもったウサギ母ですが、美咲が止めようと手を伸ばした瞬間、偶然少し開いていた部屋の扉から大量のクマのぬいぐるみが雪崩れ落ちてきます。

お約束のように下敷きになる美咲w

「勝手に開けるような事はしないわ」

そしてウサギ母は落ちてきた熊のぬいぐるみを見てぽつりとつぶやきます。

「…まだ持っているのね」

ウサギ父の企みを何も知らなかったウサギ母


ウサギ母はウサギさんの最近の様子を美咲に問います。

「基本的には元気だと思いますけど、仕事は相変わらず忙しくて、この間はウサギ父に無茶ぶりされたから、締め切りに余裕がなくなってボヤいてましたけど」

「無茶振り?あの人が何かしたの」

「え?あれです。婚約者さんが帰国したから会えって言われて」

「どういうこと?」

「え?あれ?えっとご存じじゃなかったんですか…ね?」

美咲は戸惑いながら、ウサギ母にひととおり説明します。

「ウサギ父からウサギさんに、婚約者が帰国するから会えって連絡があって、ウサギさん会いに行ったんですが結局断ったとか、断られたとか…」

説明しながら、徐々にウサギ母がまったく知らなかったっぽいことに気づく美咲は真っ青になってしまいます。

「またあの人が勝手にいろいろやっているんでしょうね」

(えーっとえーっと俺はどうしたら…この場にふさわしい言葉は…)

そうこうしているとウサギさんが帰宅しました。

一度あの人と話をします。


母親の姿を見て怪訝な表情のウサギさん。

「なぜここに?」

「秋彦、だいたいの事情は分かったわ。一度あの人と話をします」

タイミング良くセバスチャンが迎えに来て、ウサギ母は静かに帰っていきました。

「何か言われたか?」

「いや特に何も。でもウサギさんの近況で、てっきりこの間の婚約者さんのこと知ってると思って話したんだけお、ウサギ母なにも知らなかったっぽくて…」

「そうみたいだな」

「ごめん、俺余計な事言っちゃった」

「お前は何も悪くない。あの人にも何か考えがあるようだが俺は知らん。これ以上こっちを巻き込まなければどうでもいい」

ウサギさんは兄から美咲にと頼まれたチョコを手渡します。が、すぐに回収。

「チョコが欲しいのならこれを受け取れ。義兄よりも俺のほうが多い」

張り合うウサギさんに、美咲は呆れます。

「あっウサギ兄とはちゃんと話せた感じ?」

「まあな。よく考えたら義兄と二人きりでまともに話したのはこれが初めてかもしれん。美咲のおかげだ」

思わぬ流れによって宇佐見家兄弟2人きりで話せたのは、美咲がつないだ縁ともいえるものなのでした。

恋愛って、むずかしーなって。


美咲はウサギさんに、同級生からの告白を断ったことを報告します。

だけど美咲は、本当ならチョコを貰った時に断るべきだったのではないか、待たせた分だけ期待させてしまったかもしれないと、ぐるぐると悩んでいました。

「大丈夫、美咲の気持ちはきっと伝わっている」

優しいウサギさんの言葉に、美咲は納得したようなそうでもないような。

「恋愛って、むずかしーなって思った」

うつむきがちな美咲にキスをするウサギさん。

「そんなに難しいか?」

「難しいだろ。めんどくせーこと大石、ムカつくことも多いし」

「でもその何倍も幸せに思うこともあるだろう?」

もっともなウサギさんの言葉に美咲は静かにうなずくのでした。

その夜。乳首だけで勃つようになった美咲を見て嬉しそうなウサギさん。

「どうする?触ってやろうか?そのままの方がいい?」

「なんでそんな上から目線なんだよ!」

「人に頼むときは“お願いします”だろ?ご希望に沿ってやると言ってるんだ。お前自身が一番気持ちがいいように」

「う…一緒にさわってほしい…」

小さい小さい声でお願いする美咲を、ウサギさんはうんと気持ちよくさせるのでした。

「めちゃくちゃきもちよすぎる…」

思わず心の声が漏れてしまう美咲。ウサギさんはそんな美咲を見て、自分もさらに興奮するのでした。

ウサギさんのこと好きになってよかった。


「美咲、思っていることはきちんと言葉にしないと、相手には伝わらないんだからな」

「え?なに?説教?」

抱き合った後でいきなり言われた美咲はちょっと引き気味です。

だけど美咲は、本当はウサギさんとのことを噛みしめていました、

「やっぱ俺難しいって思うわ。難しいつーか恥ずかしいつーか、いっつも色んな感情がぐちゃぐちゃになるじゃんかよ」

「恋愛が?」

「それでもやっぱ、ウサギさんのこと好きになってよかったなって。いっぱい楽しい気持ちとか嬉しい気持ちとかもらってるから」

顔を隠しながら、素直な気持ちを口にする美咲。ウサギさんは、自分の方こそ美咲を好きになってほかったと心から思うのでした。

明けて翌日。

セバスから電話で、くま部屋のくまと同じぬいぐるみが欲しいと連絡がきます。なんでもウサギ母が、どうしても同じくまが欲しいと言っているようです。

(ウサギ母までクマかあ…)

ウサギさんが集めているくまのぬいぐるみは増えるいっぽうです。

仕方なく美咲が空いているクローゼットにぬいぐるみを移そうとしたら、まさかのそちらもクマで溢れかえっていました。

クマのリボンを変えるのは、美咲の仕事です。

「ウサギー!!これ以上クマは増やすなとあれほど!!」

クマに押しつぶされそうな美咲の絶叫が、家中に響き渡るのでした。

純情ロマンチカ59話 感想まとめ


やっぱりウサギ父は、ウサギ母に対する罪の意識があるようですね。ウサギ兄の母親のこと。ウサギ兄を宇佐見家に引きとったこと。

ウサギ父にはウサギ母に対する罪悪感がずっとあって、ウサギ母への罪滅ぼしのつもりで、直系であるウサギさんを跡継ぎにと躍起になっているようです。

ちょっと空回り感があるし、確かにウサギさんが言うように焦っているようにも見えます。周りを巻き込んで一人で暴走しているような感じ。

そばで働いてきたウサギ兄が、そんなウサギ父の後悔の気持ちを感じとれる程に、ウサギ父の贖罪の気持ちは強いようです。

やはりどう考えても、ウサギ父とウサギ母は圧倒的に真摯な対話が足りていないんだろうな。

お互いあまりに嚙み合ってないし、今さら…という気持ちもありそうです。こじれまくっているこの夫婦間には、根深い愛憎がありそうですね…。

ウサギ母の気持ちが今一つよく分かりませんが、ウサギ母はウサギさんを後継者になんて望んでいない様子です。セバスもそう言っていました。

ウサギ母としては、ウサギさんのことはそっとしておきたい、陰ながら見守っているという雰囲気があります。ウサギさんにはあまり伝わっていないようですが。

ウサギさんが大事にしているクマのぬいぐるみを欲しがるくらいですから。ウサギさんの小説も読んでいるみたいだしね。

今回美咲のファインプレー(?)によって、ウサギ父の企みがウサギ母にも伝わりました。今後ウサギ母が動いてくれることによって、ウサギ父の暴走が少しは抑制されるといいなと思います。

美咲は今回告白してくれた彼女をお断りをしたことで、さらにウサギさんへの気持ちを確認したようです。

恋愛って難しいけれど、決して苦しいことだけではありません。痛みと共に喜びがあり、人生を豊かに彩ってくれる素晴らしい経験のひとつです。

何かあるたびに、少しずつウサギさんとの絆を深めていく美咲の成長がとても眩しいです。

ウサギさんもまた、美咲がつないだ縁によって、今までまともに話すことのなかった兄との対話に臨みました。

ウサギさんの意志と本音は、ウサギ兄にとっては思いのほか嬉しいもので、対峙した時間は有意義なものとなりました。

2人とも、美咲と関わったことで変われたんですね。

人との繋がりは、人を良くも悪くも変える可能性のあるものです。

良い方向に変われたウサギ兄弟が、真摯に向き合って対話の時間を持てたことは、2人にとっても宇佐見家にとっても大きな意味を持つものだと思います。

そもそも、これまで宇佐見グループに貢献してきたウサギ兄が後継者にふさわしいのは誰の目にも明らかです。

本当はウサギ父だって心の底ではそんなことくらい分かっているとは思うのですが…。

しかしウサギ母への罪の意識にガチガチに捕らわれているウサギ父。これ以上周りを巻き込んで余計なことをしないことを祈りたいです。

次回は2024年4月末発売のエメラルド春の号です。

それではまた次回「純情ロマンチカ」60話の感想でお会いしましょう。

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