世界一初恋高野政宗の場合の感想です。コミックス19巻のネタバレを含む感想になるのでお気をつけください。

エアコンが壊れたことにより一瞬だけ一緒に暮らすことになった高野さん&りっちゃん。初めての恋のきっかけをりっちゃんが思い出したり、一緒に料理をしたりと同棲は順調です。

相変わらず制限付きでエロいことはするものの、りっちゃんからの告白待ち中の高野さんですが…。前回の復習はこちら。

世界一初恋19巻小野寺律の場合37話 ネタバレ感想

それでは以下、中村春菊先生の「世界一初恋」高野政宗の場合の感想です。※ネタバレ注意です。

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世界一初恋高野政宗の場合 感想 ネタバレあり


だいたいこいつが悪いんだ。


(これはもはや、初恋という名の呪いなのかもしれないけれど…)

2人でシャワーを浴びる高野さん&りっちゃん。

「なあ小野寺。一人でしてみろよ。見ててやるから」

「は?え?あの」

「お前が告白して俺がOKするまでしねーって約束は守るから」

とはいいつつ、けっこう限界にきている高野さん。

「ずるいですよ、こんなの」

「だったら俺もするから、見る?」

高野さんとしては、別にりっちゃんをいじめているつもりも、責めているつもりもありません。ただもっと自覚をしてほしいとは思っていました。

(だいたいこいつが悪いんだ。セフレみたいなのはもうやめますとか言い出すから)

おそるおそる自分でしているところを見せるりっちゃん。お互いに完全に興奮していますが、それでも入れるのはダメなのです。

(俺ばかり好きだと言ってるとか、不公平じゃねーか。最大限譲歩してやったんだ。嫌というくらい自分自身の気持ちを自覚しろ。その上で言葉で俺に伝えろ。俺が好きだと言えばいい)

新キャラの女性が登場!


「なんで!忙しい時に限ってトラブルで立て続けに起こる!」

丸川エメラルド編集部ではトラブル対応に全員が疲弊していました。

「すみません、ほぼ吉川千春のせいです…。俺のコントロール能力が足りないばかりに…」

顔を覆って絶望している羽鳥w

「安心しろトリ。お前ができねーなら誰もできねえ」

高野編集長も吉川千春の締め切り破りには慣れきっていました。羽鳥の頑張りも理解しています。

それでも仕事はさらに次々と、際限なく舞い込んでくるのです。

(なんで仕事がひとつも終わらないうちに増えるんだよ)

仕事の合間、高野さんがあれこれと仕事の段取りを考えていると、女性から声をかけられました。

「あれっ高野くん?」

「花井さん?」

「わー久しぶり」

声をかけてきたのは、高野さんが丸川に転職する前にいた出版社で、新人だった頃にお世話になった先輩・花井さんでした。

花井さんは、2週間前に転職してきて、今は丸川の文芸の営業にいるようです。

「当たり前だけど勝手が違うから緊張しっぱなしで。今高野君、編集長なんだって?すごいね!活躍は前の会社でもよく聞いてたよ」

「いやそんな。でも花井さんが転職するとは思いませんでした」

「他も考えたんだけど、結局同じ仕事することになっちゃった」

2人が親し気に話していると、偶然りっちゃんが通りがかります。会釈するりっちゃん。

やさぐれ時代を思い出す高野さん


「さっきの女性、どなたですか?」

「え?気になんの?」

「いえ別に。た、ただ、見かけない人だなと思ったので」

やっぱり気になっているりっちゃんwしどろもどろです。

「前の会社で営業だった人。最近丸川に転職してきたんだと。新人の時にいろいろ世話になったんだ」

「漫画の編集さんだったんですか?」

「そう。丸川では文芸担当になったみたいだけど、あの人なら大丈夫だと思う」

「そういえばなんですけど、高野さんて最初から漫画編集志望だったんですか?」

りっちゃんは、昔の嵯峨先輩があまり漫画を読んでいた記憶がないので、気になっていたようです。

「志望したわけじゃなかったけど、漫画も普通に好きで読んでたから、配属されても全然問題なかったけどな」

高野さんはふと嫌なことを思い出しました。

本が好きで出版社を志望し、運よく入社できてマンガ編集部に配属された時、高野さんはちょっとホッとしていました。

もし文芸の部署に配属になっていたら、嫌でも高校時代を思い出して、早々に辞めていたかもしれないからです。

(今思い出しても、あの頃の俺は相当やさぐれてたよな…)

新卒時代に愚痴飲みをする高野さん&横澤さん


新卒当時の高野さん。

第一志望の出版社に受かって、漫画の部署に配属され、他人から見たら順風満帆に見えていました。

しかし実際は、新人の高野さんにできることなんて大してありません。覚えることも多く、努力するのは当たり前。うまくいかないことばかりで、理想と現実の違いを思い知る日々でした。

仕事終わりに横澤さんと2人で飲んでは、くだをまいています。

「無駄な仕事が多すぎなんだよ!漫画編集なら漫画作らせろってんだよ。そっちは?」

「うちも似たようなもんだ。そもそも俺が営業とか、どう考えてもおかしいだろ。書店に行くたびに、店員にビビられるこっちの身にもなってみろ」

「適当に愛想笑いしとけばいいだろ」

「それができねーから向いてないって言ってんだよ!」

丸川書店に入社した横澤さんのほうも、思ってもみなかった営業に配属されて不満がたまっているようです。2人とも若い!

大学の時、荒れていた時期もあった高野さんですが、その時からずっと根気強く付き合いを続けてくれているのが横澤さんです。

卒業後もこうやって定期的に会っていました。

「仕事って、理不尽なことも多いのはわかる。やりたいことだけできる訳でもないってのもわかる。今の俺じゃスキルが足りなくて実力が及ばないのもわかる」

ビールとつまみをつつきながら高野さんはアツく語ります。

「けど理想と現実のギャップに折り合いをつけて、適当なところでそれなりな結果出せばいいよねーみたいな、生ぬるいことばっか言ってるから、いつまでもそこそこで終わってんだよ!」

「お前、思ってたより編集に向いてると思うわ」

仕事への思いを情熱的に語る酔っ払いの高野さんに、横澤さんはずっと寄り添ってくれるのでした。

高校時代、恋心を自覚した瞬間


飲みの帰り道。高野さんは横澤さんと別れてひとり帰路につきます。

(言いたいことぶちまけたらスッキリした)

なにごともままならぬ新社会人、こうやって少しずつストレスを発散させていくしかありません。

結局は、新人の自分の実力不足を他人のせいにして愚痴っているだけなのも、高野さんは嫌というほどよくわかっていました。

ふと顔を上げると桜が散りかけています。

高野さんにとって、本当に嫌いなこの時期。桜の散る頃には、どうしても高校の頃を、りっちゃんの存在を、否が応でも思い出してしまうからです。

高校時代、りっちゃんにストーカーされていると知ってからも、しばらくは放置していた高野さん。しかし決していい気分ではありませんでした。

(何なんだよ、言いたいことがあるならさっさと言えよ。俺の事が好きなのか?まさか)

と思っていたら、そのまさかだったのです。

(さすがに色々と、どんくさすぎないか?)

ストーカー行為もバレていないと思っていたらしいりっちゃん。隠れるのも下手くそすぎて、バレてはすぐに赤面して自分を見るのも微笑ましいものでした。

(その時、初めて気がついたんだ)

桜が舞う季節になり、いつしか、りっちゃんを微笑ましくかわいいと思っている自分に気づいた高野さん。あの時が、りっちゃんを好きになった瞬間だったのです。

素直で健気だった10代のりっちゃん


初めて身体を重ねたときも、高野さんも一応事前に調べたものの、これで合っているかも分からず必死でした。

(多分、いや絶対どう考えても痛いだろこれ)

セックス中に痛いかと聞いても、平気だと言うりっちゃんは、健気にも高野さんが気持ちいいかどうかを気にしていました。

(こんな状態でも、俺の事がただひたすら好きだと、それだけははっきりと伝わってきた)

そんなりっちゃんのことを好きだと、高野さんはさらに痛感します。

だからその後りっちゃんに「嵯峨先輩は俺の事、好きですか?」と聞かれ、今さら何を言ってるんだ?と困惑したのです。

その後は一方的胃にりっちゃんがブチ切れて唐突に姿を消し、10年後再会。今に至るのでした。

俺の知らないお前の10年間を知りたい。


大学の時に、もうりっちゃんのことは忘れると決めた高野さん。

しかし社会人になって、忙しくほとんど忘れていても、桜の季節になるとふと思い出していました。

(だからこの季節は嫌いなんだよ)

その後は、がむしゃらに働いて、できることが増えていくにつれ仕事が面白くなっていきます。

横澤さんの誘いで丸川書店に転職したり、それを機に引っ越しをしたり、時間とともに環境はどんどん変化していきます。

(そして本当にいつの間にか忘れる事ができた)

丸川で10年ぶりに再会するまでは。

再会時、りっちゃんの性格が変わっているところも疑問に思いましたが、何よりもムカついたのは、りっちゃんが高野さんのことを綺麗さっぱり忘れていたことです。

だから旧姓を教えたのでした。

(10年分の感情が、一気に心の奥底からせり上がってくるように感じた。俺の知らないお前の10年間を知りたい)

欲しいのは、別に難しい言葉なんかじゃない。


10年ぶりに会った時、りっちゃんの性格の変わりように驚きましたが、何事にも一生懸命なところは変わっていませんでした。

(性格は昔よりだいぶねじ曲がった気はするが、まあそこはお互い様ということで)

10年という時の流れは、お互いにいろんな変化をもたらしました。むしろ変わるのは当然のことです。

(つらくて、忘れたくて、忘れようとして、忘れていた。なのに記憶を呼び覚ますのは一瞬のことで、忘れることなどできなかったのだと思い知った)

高野さんは、再会後むしろりっちゃんへの気持ちが、積もり積もって大きくなった気さえしていました。

(あいつだって俺の事が好きなくせに)

もしかしたら10年前以上に自分の事が好きなんじゃないかと感じるくらいには、気持ちがダダ洩れているりっちゃん。

(本当に往生際が悪い。昔みたいに、言葉でも俺が好きだとさっさと素直に言えよ。まあ10年経ってこじれたせいで、そう簡単には素直になれねーって事か)

高野さんは、これくらいは望んでも罰は当たらないと考えていました。こっちは意味も分からず捨てられて、引きずりまくって結局、10年経っても忘れられなかったのです。

(欲しいのは、別に難しい言葉なんかじゃない。一言だけでもいい、お前が言ってくれるなら。そうしたら、俺はお前を抱きしめてキスをして、そして…)

そんなことを考えて自室に入ったら、エアコンが壊れているではありませんか。

かくしてりっちゃん宅で一時的に同棲することになったのでした。

世界一初恋 高野政宗の場合 感想まとめ


高野さん目線、新鮮ですね!これまでも高野さんサイドの気持ちの描写はありましたが、ここまでガッツリはなかったような。相も変わらずりっちゃんへの執着心と一途さはピカイチです。

高野さん目線になると途端にツンが控えめでデレ多めになる、甘さ倍増する感じがありますが、それもまたいいですよねー。なのにりっちゃんには半分も伝わってないところもw

新卒社会人時代の高野さんが、今よりずっと青くさい感じで、ちょっと親近感を覚えました。できることも少ないのに、スキルも足りないのに、考えること言うことだけは一丁前な新人時代が高野さんにもあったんですね。

理想と現実のはざまでジタバタともがく高野さんがかっこかわいくて、新入社員だったころの自分はどうだったっけなーと思いを馳せてみたり。

私は仕事を覚えるのに必死で、高野さんのように高い志もアツい思いもないダメ新人だったなー。週末はぐったりして泥のように寝てましたw

大学時代の友人と、愚痴飲みしてストレス発散させるなんて、誰もが身に覚えがあることではないでしょうか。

お互いにぐだぐだ言い合える横澤さんという親友がいてよかった。同じ出版社勤務だから話も通じやすいですよね。

っていうか22歳の横澤さん、若いんですが、すでに微妙に年寄りくささもあるような?wいや、貫禄と言っておきましょう。

愛想笑いが苦手で眉間の皺が苦労を物語っていますね。横澤さんは横澤さんで、初めての営業でいろいろと大変な思いをしているようです。

今回新登場の花井さんは、高野さんの反応からすると、りっちゃんとの関係を邪魔するような雰囲気は今はなさそうです。

前の会社で高野さんが新人だった頃に、仕事上でいろいろと面倒を見て世話をしてくれた、高野さん的にもとても尊敬できる先輩という感じです。

仕事がデキそうな女性で、文芸の営業ということで、りっちゃんも最初は文芸志望だったし、何か今後絡みがあるのかもですね。

次回は2024年4月末発売のエメラルド春の号です。

それではまた次回「世界一初恋」38話の感想でお会いしましょう。

中村春菊先生のBLコミックス


伊集院先生とアシスタントの柳瀬優に大きな進展がありました。

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