「すのーふれーくす」(京山あつき)ネタバレ感想です。

表紙のふんわり感に騙されてはいけません。純粋で何も知らないオトコノコ、が主人公ではもはやないです。そう、すでに半年前には変態だったのですから。

10代の男の子が性に目覚めるとこんなもんです。みんな変態さ。ああそうさ。と、思わずにんまりしてしまうかわいらしい変態のお話でした。

すのーふれーくす 電子書籍


すのーふれーくす 感想 ネタバレあり


半年前、オレはすでに変態だった


学校の先生と、年下の男の子の間でぐらぐら揺れる高校生のタケル。

片思い中の化学の押間先生に、あろうことか試験管をお尻に入れてシてるところを目撃されてしまいます。試験管にこんな使い方があったとは。変態プレイ万歳。

先生はできた人で、試験管を消毒したり、タケルのことを知った後も変わらぬ態度で相談相手になってくれたりと、大人の魅力を見せてくれます。

そんな押間先生を純粋に好きだと思いながらも、タケルは弟のユウマの友達のシュウ(中学生)のことも好きになります。

先生に少し似ているシュウ。

似ているから気になるのか、ただ単に好みなのか、ふらふらするタケルは、シュウのシャーペンの芯を盗んで舐めたり、だけど舐めたことで汚してしまったと煮てみたりと、大暴走。

だけどどこか愛しいタケル。

THE・憎めない変態。


純粋がゆえに心身のアンバランスさに振り回され、揺れに揺れて迷走ぎみなタケル。

気持ちと行動のバランスがとれないのは、未成熟な高校生ならでは。あっちにいったりこっちにいったり、足元が定まりません。

先生はタケルの変態行為を見た後も、騒ぐでもなく大人としてふるまってくれますが、タケルはシュウへの気持ちが抑えられません。

ああもう、この子どっちとくっつくの!?

最初は先生かと思わせておいて、半ばでは怒涛のようにシュウへと傾き、さてタケルがいったいどっちとくっつくんだろう?と、予想がつかずに、どんどんページをめくってしまいます。

性をもてあましぎみなタケルにはセフレもいて、さらにはクラスメイトの野球部の子に一瞬フラついたりと、危うさMAXなタケル。

だけどそんなことをくり返すうち、ある時セフレともめてしまいます。しかしそこを救ってくれたのは、先生でした。

同じ形のものは、ひとつとしてないんだよ。


雪の結晶に例えて、タケルはタケルであり、たったひとりのかけがえのない人間だということを伝える先生。

そう、人はひとりひとり違っていて当然で、その違いに引け目を感じたり、恥じることなんてしなくていい。

押間先生の気持ちはほとんど描かれませんが、教師として生徒を大切にしていることが伝わってきます。かっこいいなあ。こんな先生、ステキですよね。

思いっきり性春、じゃなくて青春を謳歌し、ドタバタともがきにもがいたタケルも、高校を卒業する時がやってきます。

そして時は流れ、2年後。

大学生になったタケルはシュウと再会し、シュウに気持ちを伝えます。が、なんとシュウはタケルの弟(ユウマ)を好きで、2人がくっつくという予想外の展開。

こ、こっちのカップルもすっごく気になります京山先生!

感想まとめ


結局タケルは、あっちこっちに寄り道してしまったけれど、困ったときに救ってくれて、いつも優しく見守ってくれていた先生に慰められ、最後は先生と結ばれます。

エロいことには長けているタケルが、押間先生をリードする初Hまでちゃんと描かれてハッピーエンド。

タケルは性的には同世代と比較して成熟していましょうが、これからは精神的にも、これまでの迷走や寄り道は無駄じゃなかったと思えるような大人になっていってほしいものです。

先生がそばにいれば、きっと大丈夫。

そう思わせてくれるのも、京山先生マジックでしょうか。

一周まわって落ち着くべきところへと着地した、タケルの恋。ほんわかした軽いタッチの絵柄とマッチした、かわいくてきゅんとくるお話でした。

京山あつき先生のBLコミックス


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