唐島と穂積にまた会える!
「或る夜‐NightS‐」は「NightS」のスピンオフ漫画です。
NightSは、地下のアングラ社会ものがあんまり・・・だとか、苦手な人にとっては多少敷居の高い雰囲気なんですが、この作品は短編ということもあり、くどくないです。
胃に穴が開きそうな重さだとか、救いようのない暗さみたいなものはないけれど、だけど読後感は、なんともいえないものがあって。
読ませる作家さんだなあと思います。
なんといっても穂積(マサキ)の大人の色気っていうんでしょうか。ほんっと、ハンパない。この余裕、この色気。ハンパないです。大事なことだから2回言いました。
こーれは唐島もついついぐらっときますね。
今作はNightSの続編ですが、穂積さんの甘える姿がお目見えします。貴重です!こんなにエロかっこいい大人の誘い受けがいるなんて・・・!ムラムラしますw
しかも唐島のことを思って1人でシてるとか!唐島は信じてないようですが、そんな2人の関係もいいですね。
この2人って、いつも会うのがほぼ夜なんですが、穂積さんの職業柄、とうていこのまま穏やかに続いていくようには思えません。
そのせいか、2人のやりとりも妙にかけひきめいていて、言葉ひとつひとつが重みをもっていて、だけど艶やかで色めいていて。。。
エロいシーンもドタバタしてなくて大人向けでしっとり。だけどとても激しくて濃い。ため息がでてくるような妖艶なHシーンとでも言いましょうか。
とにかく、ダーティな雰囲気が好きな人も、そうでない人にも全力でお勧めします。
「NightS」に同時収録の短編「リプライ」「感情スペクトル」の2作品も、秀逸です。もしかしたら表題作よりも好きな人、多いかも。
3作品ともに、男同士の「微妙さ」「繊細さ」をきちんと受けとめて、大人は大人なりに、高校生は高校生なりに、キャラクター達が自分のものとして「生き方」に反映している。
日常においてBLがリアルではない私たち多くの読者にとって、キャラクターが「ちゃんと生きている感」が伝わってくる作品には、虚構だけど虚構に収まりきらない何かがあり、感情を刺激されますね。
これが「心が動く」ということなのでしょう。ヨネダコウの巧さであり、その哀愁漂う絵柄とも相まって絶妙な味わいのNightS。そして続編の或る夜。
どちらも読んで損なしの超お勧めBL作品です。
ヨネダコウ先生と言えば「どうしても触れたくない」の方が、映画として実写化(!)されたこともあり一番メジャーな作品ですね。口コミも上々の心情を丁寧に描いた名作です。
「囀る鳥は羽ばたかない」も発売された昨年2013年に、BL界や腐女子界を激震させました。あの盛り上がりはすごかった。私も大好きです!
隠れた名作(隠れてないか・・・)と名高い「それでも、やさしい恋をする」。これは、どうしても触れたくないのスピンオフです。
ところで、NightSに関しては「ドラマCD NightS」も、もちろん聴きました。こちらに関しては、いわずもがな、プロの声優陣の熱演によってかなりの仕上がりなので、別枠でまた熱く語りたいです。
追記) 語りました!
ヨネダコウ NightS ナイツ BLCDネタバレ感想。
続編、連載でも描き下ろしでもいいから、こないかなあ。ヨネダ先生の大ファンとしては、首を長~~くして、待ってます!また穂積と唐島に会いたいです。
ヨネダコウ先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。