ディアプラス2015年8月号掲載のテンカウント22話。
まず前回21話では、黒瀬家を飛び出し下半身をもてあまして公衆トイレに入った城谷さんが、妄想の黒瀬くんとお尻で致してしまいます。
そして昔を思い出した城谷さん。天使のようだった小5の城谷さんは、父親と2人暮らし。そこへ父を誘惑する女子高生植田さんが現れます。
城谷さんに対抗意識を燃やした植田さんの策略によって、かくれんぼと称して父親との情事を見せられてしまった幼き城谷さんは、下半身を汚してしまう。
そしてそのことを植田さんに指摘され・・・というところから22話に入っていきます。感想は100%ネタバレしているのでお気を付けください。
3巻の続きの4巻以降の感想はこちら。愛ゆえに長い長ーい感想なのでお時間のある時にでもよろしければどうぞ。注)全部ネタバレしてます。
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現在の最新話は25話です。5巻に収録されるテンカウント26話は、2015年12月14日発売のディアプラスに掲載なので、また読んだら感想を書きますね。
【テンカウント22話 ネタバレ感想】
表紙と扉絵
まずは見ての通り、表紙は黒瀬くんと城谷さん。今回は黒瀬くんが出番なしなので、表紙で出演ということでしょうか。
宝井理人先生による美麗なイラストです。相変わらずため息の出る美しさ。シリアスモードな2人ですが、しっかりカメラ目線です。
2人の世界に入って見つめ合ってくれてもいいのよ?もっとからんでくれてもいいのよ?(ゲス顔)
黒瀬くんの大きな手と、無意識に股間を守っている(違)隙だらけの城谷さんがポイントです。
扉絵は、黒瀬くん単体。自転車に乗っている健康そうな黒瀬くん。栄養ゼリードリンクを片手に、いつものクールな表情です。
そして本編
今回は回想シーンのみ。
城谷さんの過去が明るみになります。
女子高生(植田さん)と父親の情事を、隠れさせられたロッカーで涙をこらえながら隙間から見ている城谷さん。訳もわからないままに、下半身に手を伸ばしてしまいます。
自分の仕向けた策略通りにコトが運んだ植田さんは、勝ち誇ったような表情。さらに城谷パパが情事を中断した隙に、城谷さんのいるロッカーを開けます。
汚れた城谷さんの手と下半身と泣き顔を見た植田さんに「気持ち悪い」と言われ、ロッカーから飛び出し、雨の中を走って家に帰る城谷さん。
こんなことをする自分は汚い
自宅で泣きながら自分の手を洗う城谷さん。
帰宅した城谷パパは、布団に潜り込んでいる城谷さんに声をかけますが、城谷さんは先ほどのことを目撃した上に、自分でもしてしまったことで身体が震えています。
それ以降、父親と植田さんのことを思い出しては、ひとりでシてしまう城谷さん。本当はこんなことしたくないのに、思い出してはしてしまう。そして手を洗うをくり返す城谷さん。
お父さんのことは大好きなのに、こんなことをしている自分を知られたくない。こんなことをする自分は汚い・・・
無神経な城谷パパ
お父さんのことは大好きで参観日に見に来てくれると嬉しい。だけど自分はこんなことをしている。そして手を洗うの繰り返し。
お父さんが作る食事にも素直になれず、そんな城谷さんを男ひとりで育てているパパは何気なくつぶやきます。「若いママがいれば忠臣も友達に自慢できるかな」
違うのに。そうじゃないのに・・・
ちょっと、いやだいぶ無神経な城谷パパ。彼は善意で言っているのでしょうし、世間一般には男ひとりで子どもを育てている立派な父親なのでしょう。
だけどふとした大人の言動に、子どもはひどく傷つくことや絶望することがある。ましてやそれが、デリケートな問題で家族(母親)に関することならなおさら。
城谷パパは本当に城谷さんのために言ったのか。それともあるいは、今後独り身で生きていく自分自身のために言ったのか。
大好きなのに
あの日からぐるぐると考えていっぱいいっぱいになり、大粒の涙を流す城谷さん。そんな城谷さんを気にしたお父さんが、城谷さんお頭をなでてくれようとします。
だけど城谷さんはとっさに、その手を激しく振り払ってしまう。そう、黒瀬くんに威嚇したように「触るな!」と。
頭に触られると、自分のことが相手に分かってしまう。汚い自分が他人バレてうつってしまうのではないか。それを恐れて、人との関わりを避けていく城谷さん。
これでいいんだ・・・
そして手を洗い続ける日々。
中学にあがってからもその行為はずっと続き、あかぎれの手はひどくなる一方です。そんな城谷さんは、ある日図書館でネット検索すると、自分と似たような症状の人がいることに気づきます。
潔癖症のことを知るにつれ、自分と同じような人たちがいることで、現状を自分自身に納得させはじめる城谷さん。
というところで22話は終了でした。
城谷さんの過去、そして潔癖症になった経緯がこれで全て明らかになりました。
大方の予想通りでしたが、それにしても小学生にはつらい仕打ちでしょう。大好きなパパの情事を見せつけられ、訳も分からず下半身を汚してしまい、さらにそれを植田さんに見られてしまう。
恥ずかしくて悔しくて悲しくて、気持ちの持っていき場のない城谷さんのことを思うとトラウマになっても仕方がないと思います。
植田さんもまだ10代の幼い子どもですが、幼い悪意は大人のそれよりも悪質なことが多々あって、今回はその典型ですね。
女子高生に手を出してしまう城谷パパも無神経。ですがパパを責めきることはできない気もします。
男がたったひとりで仕事もして家事もして、ひとり息子を育てていくのは簡単なことではありません。しかしだからといって、そういう関係になっている教え子の女子高校生を、無神経に家にまで上げるというのも非常識だとは思いますが。
さて、ディアプラス8月号テンカウント22話はここまで。
今回は感想の通り、黒瀬くんの出番はなしです。2人のからみが好きな人には物足りないかもしれません。
ここで思うのは、ようやく城谷さんの過去の全貌が明らかになったので、次は黒瀬くんサイドもと思うのですが、やはり1コマだけ出てきた子どもの頃の黒瀬くんと、隣りに背を向けて座っていた男は城谷パパなんじゃないのかな。
塾の教え子とか、ありがちすぎですかね?うーん。。。
いろんな事情でなかなか雑誌の買えない方などの、萌えのお役に立てれば幸いです。
また23話の感想でお会いしましょう。
テンカウント4巻23話 ネタバレ感想
追記)4巻が発売されました。
その他各電子書籍サイトはこちら。ご利用の状況に応じてどうぞ。
テンカウント1巻から3巻の感想はこちら。すべてネタバレしています。しつこいようですが念のため。
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宝井理人先生のその他のBLコミックスはこちら。
実写映画になったセブンデイズは「このBLがやばい2010」で5位受賞作です。
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