夏目イサク先生の初めての4巻記念作も、とうとう最終巻になりました。ハートフル長屋物語完結。最初にお伝えしておくとジンモモは描き下ろしで少しのみ、メインは泉×ハルトです。
最終巻なのて、長屋のいつものメンバーとのほのぼのや絆が見えて、ほんとこの長屋どこにありますか?日本中を探して旅してもいいですか。
温かいお話に、最後までほっこりしました。なんかこう、家族って血の繋がりだけじゃないんだなあと思えるアットホームな雰囲気に、心温まりました。
書き下ろしのモモがデレてるのも見れたし、もうオールオッケー大満足。夏目イサク先生好きー!と謎の告白をしたところで、以下「ハートの隠れ家」4巻の感想です。
泉さんといたら、きっとずっとずっと幸せだ。
最終巻は泉×ハルトに市丸が加わるという、俗にいう三角関係のお話が前半部分のメインです。
3巻ではあまりいい雰囲気ではなかった市丸とハルトですが、やはり中学の時にいざこざがあり、その関係はよくないものでした。
お互いに言葉が足りなかったり言いすぎてしまったり、この2人の過去を読むと、何事も言い方って大事だなあとしみじみ思ってしまいます。
ハルトに完全に嫌われちゃっている市丸ですが、まあハルトには泉といういい男がもういるんだし、いつかどこかで別の誰かと幸せになってくれることを祈っています。
完全なる当て馬くんという立ち位置なので不憫ではありますが、こればかりは仕方ありません。泉×ハルトはもう揺るがない
泉×ハルトで駅弁
長崎弁で怒る泉もかっこよかったし、泉×ハルトは相変わらずラブラブで強い絆を見せてくれました。
ハルトが研究熱心というか、性に対して好奇心旺盛で興味津々なところもすばらしいですね。雑誌で見た体位をやってみようとチャレンジした駅弁を見れたりと、私はもう幸せでお腹いっぱいです。
泉×ハルトカップルの相性の良さを再確認できました。バカップルは尊い。
これぞハッピーエンド大団円
後半は長屋のみんなとの絆のお話が中心となっていきます。
なんだかんだワイワイとにぎやかに暮らしてきた長屋も、老朽化で取り壊されることが決定。それぞれが身の振り方を考えるも、胸中は複雑です。
プライバシーがあってないような長屋でしたが、お互いにとって長屋という場所は、いつしかかけがえのない居場所になっていた。
みんなバラバラになるのか。やはりいつまでもみんなで仲良く暮らすなんて難しいのか・・・と思わせつつ、最後は取り壊された長屋の跡地に建てられたアパートに、全員が戻ってくるという大団円。
やっぱりこうでなくちゃと思える幸せなラストに、心から癒されました。
みんな幸せにおなりよ
「ハートの隠れ家」というタイトルもうまいなあと思います。
みんなにとってこの長屋は、心(ハート)の居場所(隠れ家)であり、家族のような絆が深まるとともに、いつしかなくてはならない人間関係になっていったんですね。
BLに出てくる女性には風当たりが強くなりがちですが、ハートの隠れ家の女性陣はぜんぜん嫌味なところもなくて爽やかで、読後感も最高でした。
長屋のみんなは男女問わず、人として愛情を持って関わり合ってきたからこそ、それをずっと見てきた私たちもこんな温かな気持ちで完結をお祝いできたのだと思います。
このラストに不満を持つ人ってそうそういないのではないでしょうか。愛されるキャラと作品を完結まで見届けることができて感無量です。
泉が、ハルトとの関係をうっかりぽろりと喋ってしまうというのも、オチというか「らしい」という感じでおもしろかったです。
やっぱり夏目イサク先生のBLはいいなあ。キュンしてほのぼのしてハートフル。シンプルで身体のバランスも良くて読みやすい絵柄。そしてHもちゃんとある。
もうもう大好きです!(2回目)お次は「飴色パラドックス」ですね。こちらも超絶楽しみにしてます。
夏目イサク先生のその他BLコミックス。
夏目イサク先生はじめての非BL作「あやかり草紙」もすばらしかったです。
夏目イサク先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。
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