雷神とリーマン ネタバレ感想です。

サンプルを見る限りここからって感じだしまあ読んでみるかなと、さほど期待せずにポチッて読んだらさあ大変。

なにこれすっごい!すっごいおもしろい。ちょっと疲れた腐OLのハートは鷲掴み状態です。好きだー!

主人公の片方はゲイですがエロもなく、BがLしてるかと聞かれると「なんとなく」というふうにしか答えられませんが、それでもすっごく萌えました。プラトニック系というか匂い系BLというか。

クロフネコミックスってBL専門のレーベルじゃないし、RENA先生も聞いたことないし(失礼)どうしようかなと躊躇している人がいたら、全力でおすすめしたいです。

雷神とリーマン1巻 電子書籍



雷神とリーマン1巻 感想(ネタバレあり)


珍妙な同居生活コメディ


28歳のゲイにして、仕事にも人生にも疲れたリーマンの大村。帰宅はいつも日付が変わるころで、しかも安月給というまさに社畜として働きづめの毎日です。

ちなみに大村は関西弁です。

ある夜、不法侵入のように唐突に神様(雷遊)が家に落ちてきて、奇妙な同居生活がはじまります。しかも雷遊は「俺を人間にしろ」とか言う危なそうなやつ。

雷遊の人間バージョンの姿は高校生みたいですが、神様バージョンの姿は大村よりも大きくてがっちりしたイケメン(?)です。そりゃこんな姿に大村が「あっ好み」と、キュンとくるのは当然です。

雷遊は神様として、地球が生まれた時から40億年以上生きていますが、人間が感じる愛や幸せ、男女の差異も感じることがなく、寿命をもって生きること全般に対する意味などもよく分かりません。

だからこそ人間になりたがっている、という神様です。

人として生きるとは


人間の世界の当たり前や常識がまったく通じない雷遊は、それゆえに率直で照らいがなく、その真っすぐな言動で時おり大村をハッとさせます。

大村は失恋したての20代のゲイ。何もかもに投げやりになっていましたが、この雷遊との生活の中で少しずつ変わっていく。

雷遊は雷遊で、大村との関わりによって人間という生き物について、日常の暮らしやその感情というものについて知っていく。

人として生きるということはどういうことなのか、誰かと一緒に生きるということはどういうことなのか、大村と雷遊は2人でゆっくりと自分たちの生き方を模索していきます。

人の常識が通じない雷遊と大村のやりとりが珍妙で笑えるのに、思いがけずじんわりと切なくなったり泣けてきたり、そのへんのバランスがうまいなあと思いました。

雷遊の言動がツボ


大村と雷遊が一緒におにぎりを食べたりするんですが、もれなくこちらもおにぎりを食べたくなります。おにぎりとやっほ~お茶を探しに、コンビニへ走り出したくなる衝動との戦いでした。

そもそも最初に大村が疲れたリーマンしてるところで、なんかもうすでに親近感が。。。ストレスフルな職場で遅くまで働いて(安月給)、家に帰ってひとりで適当にすます食事とかつらいよねワカル(号泣)

私も家に帰ったら雷神が部屋に・・・いたらまず通報ですねw私は大村と雷遊が一緒に過ごすのを、大村の部屋の観葉植物にでもなって、内心ニヤつきながら眺めてストレス発散します。

そんな大村と雷遊の同居生活の中で、ストレス退治として「人は抱きしめあうと敵であるストレスを倒せるらしい。倒してやる!」とか言ってする雷遊のハグが素晴らしくて、1家に1台、じゃなくて1家に1人ほしい!とか思ったり。

いちいち言動がイケメンな雷遊。人間以上に人間らしい愛にあふれた雷遊の言動に、大村のみならずこちらまでぎゅーっとなりました。

雷遊に思わずときめいてしまう大村と同じく、私もぎゅんぎゅんとときめいてまいったまいった。雷遊は狙ってやってるわけじゃないんですよね。一生懸命な善意。そこがまた萌えポイントです。

神様ありがとう


なんだよう、もうこんなん大好きだー!激萌えして激ハマりです。もっていかれてしまいました。はあ、いい漫画読んだなあ。神様ありがとう。

エロもないし、BLとしての枠に入れるか一般向けの枠に入れるかカテゴリに悩みそうですが、立派にBLといっていいのではないでしょうか。

私は根っから腐っているのですが、この2人のどこかズれたギャグちっくなやりとりとか、噛み合ってないところとか、ちょいちょい挟んでくるぐっとくるセリフにキュンキュンしました。

大村の告白も男らしくてかっこよかった!でも同時に、これ雷遊は人間になれるのかな?なんか切ない終わり方ばかり想像してしまってひとりで凹んでしまいます。うう。。。

まだまだ続くよ雷神とリーマン


最初はpixivで描かれていたものが、クロフネZEROに移って連載され単行本化という流れだそうですが、やはりたくさんの人に支持される作品というのは求心力がありますね。

世の中にはまだまだこういう才能のある作家さんが眠っているかと思うと、マンガ編集さんが新たな書き手を探してピクシブをチェックするというのも分かるなあ。

元々は無料で読めたものを単行本化するにあたって、無料で読んでいた人も満足できるように、単行本では描き下ろしをページ数ギリギリ(200ページ超え)まで詰め込んだそうで、そういうRENA先生の姿勢にも好感が持てます。

さっそく重版も決まり、まだこの2人の話は続いて2巻も出るそうなので次もまた楽しみです。

文句なしでおススメ!


雷遊のトボけた感じの言動も、それに対する大村の関西弁のつっこみも、いちいちセリフの言葉選びがすばらしくてツボ。

ギャグとシリアスのバランスも良く、人として生きるとはどういうことかという壮大で大きなテーマを、一瞬こちらも考えさせられます。

なんか読み終えた後に活力が湧いてくるようなお話で、ああ、私も明日からまたがんばろうって思いました。BがLしてないですが、幅広くたくさんの人に読んでほしいです。

BLかどうかは関係なく文句なしでおススメの漫画です。





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