「ひだまりが聴こえる幸福論」4話ネタバレ感想です。

オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna44号が電子書籍化されました。待ってました!感想はネタバレしているので単行本の発売までは我慢するという人はご注意ください。

おそらく「ひだまりが聴こえる幸福論」1巻の発売は2016年になります。表紙も楽しみですね。

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ひだまりが聴こえる幸福論 4話 ネタバレ感想


「俺が大学やめたらどうする?」唐突に聞く太一に、航平は驚きます。航平にとっては寝耳に水。

何かあったのかと心配そうに尋ねますが、そりゃそうですよね。学生にとって大学を辞めるなんて、けっこう大きな決断です。

ノートテイクのこともあるし卒業までは一緒にいられると、航平は心のどこかで安心というか期待していたところもあったのかもしれません。

「やりたいことがわかった」と言う太一は猪突猛進で、自分のしたいことが見つかったらそちらへ真っすぐに突き進むのは目にも明らかです。

今すぐじゃないし、と変なことを言ったと謝る太一。そんな太一に、航平は言ってしまいます。

太一がいなくても平気だよ

太一がいなくても困らない。

ノートテイクは他の人に頼むから、太一は好きなことをやるべきだ、と。正論だし、太一のためを思ってのことでしょうが、これはちょっと太一には冷たく聞こえてしまうのでは。。。

案の定、自分がいなくても平気だ、という言葉を聞いてイラつく太一は、半ば売り言葉に買い言葉のように「あーそうかよわかったよ!好きにすりゃいんだろ」と言い捨てて去って行きます。

航平としては、自分のことを太一の足枷のようにしたくなかっただけ。太一がやりたいことをできるよう応援したかっただけ。

相手を想って言ったことなのにスレ違ってしまいます。ああもう!

航平の気持ちが痛いほど伝わってくるので、歯がゆくて歯がゆくてムズムズしちゃいますが、このへんはお互いに「友達」という関係なだけに微妙なところです。

航平は太一の足をひっぱりたくない一心で、太一は太一で航平に親友として力になれていると思っていたのに、あっさりと否定されて傷つき腹を立ててしまった。

どっちの気持ちも分かるだけに切なさが倍増します。

「今は太一がいてくれて助かってるし大学で一緒に過ごせるのは嬉しいけど、太一の夢だから応援したい。本当はすごく寂しいけど」という航平の本音が太一に伝わったらいいんだけどなあ。

そんなとき、手話サークルで航平は先輩に八つ当たりをしてしまいます。花粉症のマスクに「同じ花粉症の人じゃなきゃわからない」と言う先輩の言葉にハッとする航平。

寂しさを理由にすると足元を見失う。

太一の方は航平の言葉に対して、寂しいと思っているのは自分だけかと思っています。あんなふうに言われたら、突き離されたように感じてしまうのは当然です。

本当は太一も航平と離れるのが寂しくて、自分のやりたいことへ突き進むかどうかを迷っています。そこで、おじいちゃんに相談する太一。

何かを選択するときに、寂しさを理由にするのはやめなさいと、おじいちゃんから助言を得ます。

寂しさを理由にすると足元を見失ってしまう。おじいちゃんの厳しくも愛のある言葉は、さすが物事の真理を突いています。

「ひだまりが聴こえる」もそうでしたが、こういう言葉もテーマも、BL漫画どうこう以上にいろんな人に読んでほしいなあと改めて思いました。

きっと俺はまたこの人生を選ぶ

航平は太一とケンカ(?)をして以来、心ここにあらずという雰囲気で、マヤはそれに敏感に察知します。女の子ってこういうところ、鋭い。

航平と2人で一緒に帰る途中、マヤはメールで航平に、太一の事が好きなのかと問います。片思いだけどね、と認める航平は、また切なげな表情です。さらに航平に、もともと男の人が好きなのかと聞くマヤ。

うーん、いくら先輩後輩の関係でも、これはちょっとぶしつけというか失礼な気がしますね。マヤも航平が好きで必死なのはわかるんですが。

そんなマヤに、航平は夜空を見上げながら語ります。

「太一に会えたから、聞こえなくても俺は今の俺でよかったと思えた」

「もしやり直せるって言われても、きっと俺はまたこの人生を選んだと思う」

太一と出会えて幸せだったと涙を見せる航平。前へ進まなきゃと何かを決意したようなところで、「ひだまりが聴こえる幸福論」第4話は終了でした。

感想まとめ


4話を読んだ後、もうウルウルしちゃって大変でした。社会人になって働き始めて以来、涙腺が緩くなってもうダメダメです。

学生の頃はそんなに涙腺が弱い方ではなかったのに、おかしいな。航平の言葉を思い出すだけでもう、うるっときてしまいます。

最後の航平のセリフにすべてが詰まっていると思いますが、耳のことも含めて航平が自分というそのものを肯定するきっかけになったのが太一との出会いだった。

航平にとって太一がここまで大きな存在で、大切な存在だからこそ、次なる1歩を踏み出すことにもつながるんだなと思うと、タイトルの通りに2人が今後幸福になってくれることを祈らずにはいられません。

太一の見つけたやりたいことというのも、航平と出会ったから見つかったものであることを考えると、お互いに出会えて良かった、出会うべくして出会った、こういう出会いを「運命」というのではないかなあと、素直に思います。

4話を読んでから文乃ゆき先生のツイッターのコレ↓を見て、笑えるのに切なくなるという不思議な現象が。。。



夏目漱石が「I love you」の日本語訳として言ったとされる「月が綺麗ですね」

太一はそんな事とはつゆ知らず、航平だけが言ったはいいが赤面しているというひとこま。いつか本当の意味で航平の気持ちが太一に伝わるといいですね。

5話もまた心待ちにしています。

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