発売当初は非BLと聞いていたのですが、いろんな口コミでどうやら匂い系という感じのニアBLと聞きいそいそと読んでみました。
結果、大正解!
いわゆるニアBLな作品が好きな人は、まず読んで間違いないでしょう。あとは中村明日美子先生のファンも読んで損はしないかと思います。
ハードなBLにお疲れな方にもおすすめです。萌えとキュンとニヤニヤがとまりません。特にラスト。ちなみに(仮)までが、ちゃんとしたタイトルです。
ストーリーは、楽園くん(黒髪メガネに学ラン姿の表紙の男の子)とその友達の日常会話を中心に展開していきます。
が、ちょっと不思議なことに、楽園くんがこちらにむかって語りかけているような錯覚に陥る構成になっています。お友達視点でのお話なんですね。
楽園くんは友達と話しているという形ながらも、その肝心の友達の姿がはっきり描かれず、しかもその友達の情報は少しずつ判明するという流れなので、なんとも気になってついついページをめくってしまう。
何気ない友達同士の会話なのに、微妙なお互いの距離感がこちらに伝わってきて、にやにやしながら最後まで一気に読めました。
根底にそこはかとなく流れるほのかな想いが想像できるやりとりに、終始頬が緩みっぱなしで、ラストもさすがは中村先生という感じであっぱれでした。
大事件とかが起こるでもなく淡々としているのですが、2人のやりとりは想像を掻き立てられるので、妄想力に優れた腐女子ならきっといっそう楽しめるかと思います。
リアル本屋さんではBLコーナーに置いてあるところとないところがありますが、私は立派に(?)匂い系BLとして腐ったお仲間におススメしたいなと思いました。
おはよう楽園くん(仮)はその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。
中村明日美子先生のその他BL漫画。
中村明日美子×榎田ユウリ、マンガと小説のリレー形式で進む、新感覚グルメ作品。
中村明日美子先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。